踊る1401便

星間旅行は今日も続く

ズートピアを見た(ネタバレ有り)

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子供からリクエストがあり、何の前情報も無く見た。

主人公のジュディを始めとした動物達の豊かな表情が可愛らしく、流石の完成度。あの「アナ雪」の売り上げも超えたんですって。

もうね、CGの発達っぷりにノンストップ感嘆。毛のファサファサ具合や雪の質感もスゴイ。あとディズニー関連のオマージュやファンサービスが散りばめられているので、それを探すのも楽しかった。

 

ちなみに、私は某ディズニー海での勤務経験もある程のディズニーファンだ。

でも何故か今回は完全にスルーしていた。というか映画がやっていることすら知らなかった。え?「アーロと少年とはちゃうんの?」といった具合だ。

 

ズートピアは子供向けの映画だが、教訓とメッセージ性が強く押し出されていたため感想を書き留めたいと思う。

 

尚、ネタバレ要素満載なのでご注意。

  

 

自分の心の声に従い、周りの価値観で生きない

ウサギの主人公ジュディは幼少より警察官になることが夢。しかし、今までにウサギで警察官になった者がいないため、夢は夢だと周囲は言う。だけど当の本人、そんな周囲にはお構いなし。ジュディは「なら私が初めてね‼︎」と意気込むのだ。

 

ジュディの魅力の一つに芯の強さがある。周りの価値観や常識観に流されず、自分の好きな事と目標にしか目が向いていない。それ故の危うさも(精神的にも物理的にも)あるが、目標達成への取組みを全うする姿勢は見ていて気持ちが良い。

 

親の存在

「夢は素晴らしいもの。信じ過ぎなければね」

「私の人生は素晴らしくなった。夢を諦めたからね」

これらは警察官を志す幼少のジュディに向けて放たれた両親の言葉だ。こんなセリフを言われて、よくぞあそこまで素直に育ったな。

 

親は子供が可愛いもの。危険な目に会わず、悪目立ちせず、「"普通"に幸せな人生」を歩んで欲しいと願うことが「普通」なのかもしれない。(何をもって"普通"とするかは分からないが)しかし、親の言葉は子供に大きな影響力がある事を心得なければならない。

 

警察官になると危険が増える。そしてウサギは人参作りをすることが"普通"と考えている両親は「警察官になる夢は諦めろ」と言う。まったく、子供が夢を語っているのに、何てことをしてくれるのか。まぁ子供を大切にしたい気持ちは分かるけども。

ただ、信頼を寄せている親から夢を否定された子供の精神に、どの様な影響が生じるかを考えないとね。

 

人格は5歳まででほぼ決まると言われている。

親から否定された、認められなかった経験は、潜在意識に深く刻まれるそうだ。

 

例えばボールを蹴って遊んでいる子供に対し、冗談で「それじゃあプロになれない」と言ったとしよう。その瞬間、子供の潜在意識には「僕はサッカーのプロにはなれない」と刻まれるのだ。なりたい・なりたくないは別として、人間の可能性を一つ潰したことになる。大人になれば他者からの言葉の聞き方をコントロールすることが出来るが、5歳の純粋な精神では難しい。

 

例えば、子供が「アイドルになりたい!!」とか、「歌手になりたい!!」と言った時にどのように反応しているだろうか。「そんなのは世の中の数%のやつしかなれない」と言って否定をしてしいたりしないだろうか。

否定された時、子供に残る記憶は「親に否定されたダメな自分」だ。ここから自己否定が生じ、負け癖が始まる。そして望む物は手に入らないのだと、心に深い傷を負う。将来、何をやっても上手くいかない人間になってしまうのは、この様な幼少期に負った傷が原因であることが多いと聞く。

 

であればベストかどうかは別として「どうしたら数%に入れるのか」を子供と共に調べ、考え、 目標に向かって取組むのがベターな対応だろう。

子育てで大切なことは、否定せず、褒め、認め、志した道を謳歌するための方法を一緒に考え、アドバイスすること。冒頭にあった両親の様な「夢を砕くセリフ」ではなく、どうすれば警察官になれるのかを共に考える方が愛情深いのではなかろうか。

 

当然、夢を求める中で起こりうる危険や"一般的な常識観"から外れた時に生じる周囲からの反応などは教えるべき。それももちろん、夢の肯定が前提にあり、両親は理解者であると共通認識が整った上でだ。

 

自分の子供といえども、一人の人生。親の都合の良い様にコントロールしようとしてはいけない。

 

ドリームキラーの存在

この様に夢を否定し反対する人のことを「ドリームキラー」と呼ぶらしい。あの脳科学者の苫米地さんが作った造語だ。将来の夢を語る人に対し、大人ぶりながら「お前には無理だよー」とか「そんなの上手くいきっこないじゃーん」とかお世話を言ってくれるヤツらだ。言っている本人は「全うで良いことを言っている」気でいるのでタチが悪い。正直、将来の夢を語る人の足を引っ張りたい精神子供なだけなので、どれだけ大人ぶって恰好付けても子供らしさが滲み出てしまうのがチャームポイントだ。

 

何か新しい事を始めようとした時、または自分を変えようとした時、99%の確率でコイツらが出てくる。だれがなるかは分からない。意外な人物かもしれない。それを探し「あー、今回はお前かーw」と見つけるのも一興だ。

では、ドリームキラーの精神下では何が起きているのだろうか。

 

あなたに変わって欲しくない。という欲。

人にはそれぞれイメージがある。あなたのセルフイメージ。そして他者からのイメージ。ドリームキラーは「ドリームキラー本人が持つあなたのイメージ」を元に変化の否定をする。「あなたが、私の抱いているイメージから変わっては困る」のだ。つまりあなたの人間性には一切関係が無い。

 

この無責任な感情に対し、いちいち反応していたら時間が足りないし相手の無意識の思う壺である。壺は何も思わないかもしれないが。

 

あなたの芯や目標は、親や友達ではなく、あなたが決めていいのだ。

 

行動に向かい風は付き物

一見やっかいにも見えるドリームキラーだが、行動を起こすと向かい風が起こるのはある意味当然ともいえる。しかも、その動きが急激であれば向かい風は更に強くなる。歩いている時よりも走った方が、向かい風が強くなるのは法則だ。逆にそういう存在が出てきたということは、あなたが間違った選択をしていない証明でもあると考えられる。

 

また、今までの人間関係が変化するので、あなたの身近にいる方が受ける影響は大きい。お城の石垣の様に、すっぽりと収まっていた人間関係から、あなたが「もっと大きくなりたい」と言い出した時、周囲がどの様なセリフを言うか想像がつくだろうか。

力関係やバランスが不安定になりグラつきが生じる。でもそれが向上心を持ち、行動を起こした際の自然な結果だ。元の関係にこだわり続けていても、変化は起こらない。

 

不安定な状態でも大きくなる為の動きを続けていると、今度はその新しい形に合った人物があなたの周囲に現れ始める。そうして新しい形で形成され、固まっていく。

やはり他者の言葉に流されず、自分の信念を持ち続ける事が大切なのだ。

 

少し長くなったが、実は全然書き足りていない。

次回もズートピアを題材に掘ってみたいと思う。

 

 

ブベベ